エンジニア採用で使う19の募集チャネル
これまでのHappy Hiring !!
- エンジニアの応募に繋がる募集要項テンプレートを作り、開発チームにインタビューしました
- インタビュー内容をもとに弊社のエンジニア募集要項を作りました
今回から2回にわたって、その募集要項を、どのチャネルを通じて公開するのか考えてみます。 1回目はそもそもその前に、どのような募集チャネルがあるのか、考えてみます。
“スタートアップが顧客をつかむ 19 のチャネル”
唐突ですが、TRACTION トラクション という本をご存知でしょうか?
- 作者: ガブリエル・ワインバーグ,ジャスティン・メアーズ,和田祐一郎
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/05/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は一言で言うと、スタートアップが顧客を獲得するチャネルは、19チャネルあるよ、その19のチャネルで全部施策立てて、優先順位をつけて、順番に小さくテストして、価値検証しながら、効果あったチャネルに集中するといいよ、という本です。(一言ではなかった)
まず驚いたのが、19もあるのか!! だったので、そのチャネルを紹介します。
チャネル名 | 一言紹介 |
---|---|
1. バイラルマーケティング | 口コミを生み出す |
2. PR | メディアへのプレスリリース、寄稿 |
3. 規格外PR | バズるネタを仕込む |
4. SEM | 検索連動広告 |
5. ソーシャル/ディスプレイ広告 | FB/Twitterなどの広告 |
6. オフライン広告 | TV、新聞などの広告 |
7. SEO | 検索エンジン対策 |
8. コンテンツマーケティング | オウンドメディア、ブログ |
9. メールマーケティング | メルマガ等でアクティベート |
10. エンジニアリングの活用 | 製品に繋がる無料のソフト公開など |
11. ブログ広告 | Authorが書くブログなどへの広告 |
12. ビジネス開発 (パートナーシップ構築) | 業務提携など |
13. 営業 | セールスを雇った展開 |
14. アフィリエイトプログラム | アフィリエイト、、です |
15. Webサイト、アプリストア、SNS | アプリ内広告など |
16. 展示会 | イベント出展 |
17. オフラインイベント | 自社イベントの開催 |
18. 講演 | カンファレンス等での講演 |
19. コミュニティ構築 | ユーザーコミュニティを作る |
これをご覧になって、直感的に、あ、これ、エンジニア採用の募集チャネルにも適用できそう! と思えた方、ぜひ一緒にやりましょう。
なお、もしかすると、TRACTION風に取り組んでいるのかもと思った記事がありました。
ソフトバンク・ヤフー・HDE人事責任者が明かした「最先端の採用手法」とは?
他力から自力へ。ヤフーでは母集団を集めるために、以下の方法を使っている。
- テレビCM
- インターネット広告
- プレスリリース
- ミートアップイベントの実施
- オウンドメディア運営
- イベント参加(目的は、採用活動を知ってもらうための活動)
- エージェント(目的は、求人票の配布)
- ダイレクト・リクルーティング
- 社員、内定者の活動(リファラル・リクルーティング)" (上記記事より引用)
TRACTION をもとにエンジニア採用の募集チャネルを考えてみる
あくまでTRACTIONは顧客獲得チャネルなので、エンジニア募集に利用するにはアレンジが必要です。 そこで、私なりに考えてみました!
エンジニア採用で使う19の募集チャネル
チャネル名 | 内容 |
---|---|
1. 在籍社員の紹介プログラム | 社員の友人等を通じた募集。社員の満足度が高いのが必須 |
2. バズる企画とプレスリリース | 話題性のあるネタをリリース(HipHopとかスゴイネタをぶち込む、あの会社さんをイメージするとよいです) |
3. 使用技術でSEM広告 | ex. “Kotlin 転職” などキーワード広告を出す (求人メディアがスゴイので選定注意) |
4. Twitter広告 | アカウントやキーワード指定のTwitter広告で募集要項を出す |
5. 技術雑誌、書籍、メディアの活用 | Web+DB PRESS など月刊誌や書籍、メディアへの寄稿の推奨や広告掲載 |
6. 採用ページ、技術ブロクでSEO対策 | SEMで使ったワードを使用して募集要項を検索上位にする |
7. 技術ブログ、Qiitaなど | どんな問題があって、どんな技術で解決しているのかブログやQiitaで紹介 |
8. Twitterアカウントの開設と投稿 | Twitterを通じて定期的に募集等のアプデ情報を流す |
9. 自社OSSの公開 | GitHubで自社開発のOSSを公開、PRし、使用者->貢献者(=自社技術のファン層)を増やす (ライセンスは注意しましょう) |
10. ブログ広告 | Adsenseなど活用し一般の技術ブログ広告枠に募集掲載 |
11. 近しい企業との合同採用 | 例えば、SREなど職種ごとに合同ミートアップを開催する (市場を一緒に盛り上げるイメージです) |
12. 人材紹介 | 人材紹介やヘッドハンター、個人エージェントを経由して募集 |
13. エンジニア専門の求人メディア | 技術キーワードのタグや候補などを見ると、結構、差があります |
14. 技術カンファレンス | カンファレンスでのブース出展、スポンサーセッションやチラシ、ステッカー配布など |
15. 自社ミートアップの開催 | 自社事例、使用技術の紹介が中心に開催し、自社の開発に興味をもってもらいます |
16. 勉強会、カンファレンス等でのセッション、LT | Ruby,Python,Android,PHP,Perlや最近ではbuildersconなど、大きいカンファレンスでの登壇を指しています。なお、CFPの採択率とか、採用宣伝にかなり効果的です |
17. イベントページでのファン層構築 | connpass、Doorkeeperなどで自社ミートアップを募集すると自然とメンバーが増えます |
18. Podcast | 有名なRebuildをはじめとしたテックなPodcastでの募集情報を発信 (個人的には PHPの現場 、boot.fm などをよく聞いています) |
19. 技術コミュニティへの貢献 | ミートアップ会場の提供や懇親会スポンサー、変わったところではオープンデータの提供 (その際、LTできるか、一度はお願いしてみましょう) |
アフィリエイト(今はない?と思うので数に入れない) | 自社募集要項を載せてくれたブログ等へ報酬 |
ここでは1つ1つのチャネルを詳細に説明できないので、簡単に紹介していますが、もし詳しく聞きたいなどあれば、ぜひコメントください!!
また、長期的に継続すると効果的なチャネル、短期で効果があるチャネルもありますので、いま自社に合わせて優先順位付けは必要です。
ただ、TRACTIONでも書かれていたのですが、このチャネルは使わないな、というものがあっても “チャネルに対する先入観を捨て去る” “狭い範囲でのテスト” が重要だと考えています。(これから自社採用でやりますが...)
例えば、私自身これを書きながら、自社イベントのチャネルで、自社が使用しているOSSを題材としたOSS Gateワークショップ(はじめてOSSへ開発をコミットする方をサポートするワークショップ) をやるというのは、とても良さそうなアイデアだなぁと思いました。
ブルズアイ・フレームワーク 4 Happy Hiring !!
TRACTIONでも19のチャネルごとの施策を、皆で考えたり、作成したり、マトリックスで評価・決定できるよう、ブルズアイ・フレームワーク と呼ばれるシートを公開しています。
そこで、HappyHiring!! でも19の募集チャネルでやることを整理しやすいよう、スプレッドシートを用意しました!!
- Bullseye_framework_4HappyHiring https://goo.gl/Gy9y94 // Google Sheet にリンクします
ぜひ使っていただき、こうした方がもっと使いやすいよ、などコメントいただけるとうれしいです!!
まとめ
募集要項を公開するチャネルについて、TRACTIONにちなんで、エンジニア採用で使う19の募集チャネルを考えてみました。
実際、そのチャネルでどのように効果があったのか、すでにやってらっしゃる企業がいいらっしゃれば、ぜひ取材に伺ってみたいですね。
では、次回、このブルズアイ・フレームワーク 4 Happy Hiring!! をもとに弊社のエンジニア募集で使うチャネルを考え、決定します。
来週もお楽しみに!! Happy Hiring !!