Happy Hiring !!

ハッピーなエンジニア採用について書いてます

エンジニア採用で使う19の募集チャネル

f:id:sezemi:20170907115543j:plainIgor Ovsyannykov

これまでのHappy Hiring !!

  1. エンジニアの応募に繋がる募集要項テンプレートを作り、開発チームにインタビューしました
  2. インタビュー内容をもとに弊社のエンジニア募集要項を作りました

今回から2回にわたって、その募集要項を、どのチャネルを通じて公開するのか考えてみます。 1回目はそもそもその前に、どのような募集チャネルがあるのか、考えてみます。

“スタートアップが顧客をつかむ 19 のチャネル”

唐突ですが、TRACTION トラクション という本をご存知でしょうか?

トラクション ―スタートアップが顧客をつかむ19のチャネル

トラクション ―スタートアップが顧客をつかむ19のチャネル

この本は一言で言うと、スタートアップが顧客を獲得するチャネルは、19チャネルあるよ、その19のチャネルで全部施策立てて、優先順位をつけて、順番に小さくテストして、価値検証しながら、効果あったチャネルに集中するといいよ、という本です。(一言ではなかった)

まず驚いたのが、19もあるのか!! だったので、そのチャネルを紹介します。

チャネル名 一言紹介
1. バイラルマーケティング 口コミを生み出す
2. PR メディアへのプレスリリース、寄稿
3. 規格外PR バズるネタを仕込む
4. SEM 検索連動広告
5. ソーシャル/ディスプレイ広告 FB/Twitterなどの広告
6. オフライン広告 TV、新聞などの広告
7. SEO 検索エンジン対策
8. コンテンツマーケティング オウンドメディア、ブログ
9. メールマーケティング メルマガ等でアクティベート
10. エンジニアリングの活用 製品に繋がる無料のソフト公開など
11. ブログ広告 Authorが書くブログなどへの広告
12. ビジネス開発 (パートナーシップ構築) 業務提携など
13. 営業 セールスを雇った展開
14. アフィリエイトプログラム アフィリエイト、、です
15. Webサイト、アプリストア、SNS アプリ内広告など
16. 展示会 イベント出展
17. オフラインイベント 自社イベントの開催
18. 講演 カンファレンス等での講演
19. コミュニティ構築 ユーザーコミュニティを作る

これをご覧になって、直感的に、あ、これ、エンジニア採用の募集チャネルにも適用できそう! と思えた方、ぜひ一緒にやりましょう。

なお、もしかすると、TRACTION風に取り組んでいるのかもと思った記事がありました。

ソフトバンク・ヤフー・HDE人事責任者が明かした「最先端の採用手法」とは?

他力から自力へ。ヤフーでは母集団を集めるために、以下の方法を使っている。

  • テレビCM
  • インターネット広告
  • プレスリリース
  • ミートアップイベントの実施
  • オウンドメディア運営
  • イベント参加(目的は、採用活動を知ってもらうための活動)
  • エージェント(目的は、求人票の配布)
  • ダイレクト・リクルーティング
  • 社員、内定者の活動(リファラル・リクルーティング)" (上記記事より引用)

TRACTION をもとにエンジニア採用の募集チャネルを考えてみる

あくまでTRACTIONは顧客獲得チャネルなので、エンジニア募集に利用するにはアレンジが必要です。 そこで、私なりに考えてみました!

エンジニア採用で使う19の募集チャネル

チャネル名 内容
1. 在籍社員の紹介プログラム 社員の友人等を通じた募集。社員の満足度が高いのが必須
2. バズる企画とプレスリリース 話題性のあるネタをリリース(HipHopとかスゴイネタをぶち込む、あの会社さんをイメージするとよいです)
3. 使用技術でSEM広告 ex. “Kotlin 転職” などキーワード広告を出す (求人メディアがスゴイので選定注意)
4. Twitter広告 アカウントやキーワード指定のTwitter広告で募集要項を出す
5. 技術雑誌、書籍、メディアの活用 Web+DB PRESS など月刊誌や書籍、メディアへの寄稿の推奨や広告掲載
6. 採用ページ、技術ブロクでSEO対策 SEMで使ったワードを使用して募集要項を検索上位にする
7. 技術ブログ、Qiitaなど どんな問題があって、どんな技術で解決しているのかブログやQiitaで紹介
8. Twitterアカウントの開設と投稿 Twitterを通じて定期的に募集等のアプデ情報を流す
9. 自社OSSの公開 GitHubで自社開発のOSSを公開、PRし、使用者->貢献者(=自社技術のファン層)を増やす (ライセンスは注意しましょう)
10. ブログ広告 Adsenseなど活用し一般の技術ブログ広告枠に募集掲載
11. 近しい企業との合同採用 例えば、SREなど職種ごとに合同ミートアップを開催する (市場を一緒に盛り上げるイメージです)
12. 人材紹介 人材紹介やヘッドハンター、個人エージェントを経由して募集
13. エンジニア専門の求人メディア 技術キーワードのタグや候補などを見ると、結構、差があります
14. 技術カンファレンス カンファレンスでのブース出展、スポンサーセッションやチラシ、ステッカー配布など
15. 自社ミートアップの開催 自社事例、使用技術の紹介が中心に開催し、自社の開発に興味をもってもらいます
16. 勉強会、カンファレンス等でのセッション、LT Ruby,Python,Android,PHP,Perlや最近ではbuildersconなど、大きいカンファレンスでの登壇を指しています。なお、CFPの採択率とか、採用宣伝にかなり効果的です
17. イベントページでのファン層構築 connpass、Doorkeeperなどで自社ミートアップを募集すると自然とメンバーが増えます
18. Podcast 有名なRebuildをはじめとしたテックなPodcastでの募集情報を発信 (個人的には PHPの現場 、boot.fm などをよく聞いています)
19. 技術コミュニティへの貢献 ミートアップ会場の提供や懇親会スポンサー、変わったところではオープンデータの提供 (その際、LTできるか、一度はお願いしてみましょう)
アフィリエイト(今はない?と思うので数に入れない) 自社募集要項を載せてくれたブログ等へ報酬

ここでは1つ1つのチャネルを詳細に説明できないので、簡単に紹介していますが、もし詳しく聞きたいなどあれば、ぜひコメントください!!

また、長期的に継続すると効果的なチャネル、短期で効果があるチャネルもありますので、いま自社に合わせて優先順位付けは必要です。

ただ、TRACTIONでも書かれていたのですが、このチャネルは使わないな、というものがあっても “チャネルに対する先入観を捨て去る” “狭い範囲でのテスト” が重要だと考えています。(これから自社採用でやりますが...)

例えば、私自身これを書きながら、自社イベントのチャネルで、自社が使用しているOSSを題材としたOSS Gateワークショップ(はじめてOSSへ開発をコミットする方をサポートするワークショップ) をやるというのは、とても良さそうなアイデアだなぁと思いました。

ブルズアイ・フレームワーク 4 Happy Hiring !!

TRACTIONでも19のチャネルごとの施策を、皆で考えたり、作成したり、マトリックスで評価・決定できるよう、ブルズアイ・フレームワーク と呼ばれるシートを公開しています。

そこで、HappyHiring!! でも19の募集チャネルでやることを整理しやすいよう、スプレッドシートを用意しました!!

ぜひ使っていただき、こうした方がもっと使いやすいよ、などコメントいただけるとうれしいです!!

まとめ

募集要項を公開するチャネルについて、TRACTIONにちなんで、エンジニア採用で使う19の募集チャネルを考えてみました。

実際、そのチャネルでどのように効果があったのか、すでにやってらっしゃる企業がいいらっしゃれば、ぜひ取材に伺ってみたいですね。

では、次回、このブルズアイ・フレームワーク 4 Happy Hiring!! をもとに弊社のエンジニア募集で使うチャネルを考え、決定します。

来週もお楽しみに!! Happy Hiring !!