エンジニアの "応募" に繋がる募集要項とは
Happy Hiring !! とは (再掲)
ハッピーなエンジニア採用を! という意図で、エンジニア採用に関するノウハウを、自社採用を通じて、綴っていくというブログです。 大事なことなので二回言いました!
さて、今回は連載2回目、 エンジニアの “応募” に繋がる募集要項とは です。
エンジニア 募集要項のストーリー
募集要項をシンプルに考えると「こういうポジションを採用したいので、応募して欲しい」というストーリーを伝えるためにあります。
そこで重要になるのは、ポジションの詳細より、“なぜそのポジションが必要なのか” という見落としがちな部分です。
なぜ重要なのか、考えてみましょう。
- Q. なぜ、そのポジションが必要なのか?
- A. 開発上、○○○○○○という課題や問題があるため
この 2. の開発上の課題や問題こそが、エンジニアの応募動機に繋がります。
「その問題や課題は (自分なら解決できる) (自分なら解決できそうだ) (今は出来ないけど解決してみたい) から入社したい」という動機ですね。
そして、この動機が高まるほど、エンジニアが応募しようという行動に繋がります。
// 挙がった問題や課題の難易度と待遇条件は比例します
// 個人的には、今は出来ないけど解決してみたい、という応募動機が一番強いと思っています
なぜを明らかにするための募集要項テンプレート
では、"なぜ、そのポジションが必要なのか" を含めて、ストーリーにするテンプレートを考えてみました。
- あなたに何を解決してほしいのか?
- 現在どのように解決しているのか?
- 誰と解決するのか?
というわけで、一つ一つ眺めてみます。
あなたに何を解決してほしいのか?
この質問で明らかになるのは、現在のプロダクト / サービス / 開発チームが抱えている技術的な問題や課題です。
繰り返しになりますが、この問題や課題を明らかにすることによって、解決してやろう、という応募モチベーションに繋がります。
ここで重要になるのは、あれもこれもと細部の問題が出てくることがとても多いので、問題の粒度と照らし合わせて、問題を汎化する、募集ポジションを分ける、などが必要になります。
現在どのように解決しているのか?
↑がどちらか将来 (ToBe) を指すのに対して、ここは現状 (Asis) です。
ここで、重要なのは、現状の使用技術や開発環境など状況をオープンにすることです。
「"盛る" のはダメ、絶対」
ここで盛ると、入社ギャップに繋がり、お互いハッピーにならない可能性が高い上、早期退職となってしまい、企業の別れ方が悪いと炎上することもあります。
また、将来と現状のギャップが広がりすぎている、かけ離れていると、論理の飛躍に繋がりがちです。。
論理が飛躍すると、途端に、応募するモチベーションが失われる、というより、論理の破綻は何よりエンジニアのモチベーションを奪います。
将来と現状との乖離が広がりすぎているならば、将来もしくは現状の欄で、ロードマップは示したいところです。
誰と解決するのか?
見たままですが、誰とやるのか、を書くところです。
Whyに比べると、どちらか補足的なものになりますが、技術を使いこなして開発するのは “人” なので、Whyに挙がる問題と人の関連は強い、といえます。
ここで重要なのは、自社に著名なエンジニアがいない、とかでは無く、あくまで、開発チームがどんなチームなのか、です。
開発チームのミッションやバリューをまとめていればよいですが、開発メンバーの好きな言語やOSSや言葉を挙げるだけでも、どんな志向やどんなキャラが集まっているか伝わります。
個人的には、有名なエンジニア、バーン!! もよいですが、開発チームワイワイ!! の方がいい気がします。
また、現状は学習フェーズなのか、サバイバルモードなのか、将来、どんなチームを目指しているのか、チームの現状と将来もあると、より技術上の課題だけでない応募動機になりますね。
まとめ
- 募集要項には “なぜ、そのポジションが必要なのか?” が必要です
- そのWhy を掘り下げると、開発上の問題になり、それがエンジニアの応募動機に繋がります
- Why を含めて、募集要項をストーリーにするためのテンプレートを考えました
- あなたに何を解決してほしいのか?
- 現在、どのように解決しているのか?
- 誰と解決するのか?
今回の募集要項テンプレートは↓にまとめていますので、私はこれを使っている、こっちの方が伝わりやすいなどあれば、ぜひぜひプルリクエストもらえるとうれしいです!!
https://github.com/sezemiadmin/happy-hiring/blob/master/template/job_description.md
では、次回、この募集要項テンプレートをもとに、いよいよ自社の開発チームのインタビューに臨みます。
次回もお楽しみに!! Happy Hiring !!