Happy Hiring !!

ハッピーなエンジニア採用について書いてます

募集要項テンプレートを使って開発チームにインタビューしてみた -2-

f:id:sezemi:20170824113148j:plain Felix Russell-Saw

これまでのHappy Hiring !!

  1. 連載第1回では Happy Hiring !! がやろうとしていることをまとめました
  2. 連載第2回ではエンジニアの応募に繋がる募集要項を考えてみました
  3. 連載第3回では募集要項テンプレートを使って、開発チームにインタビューしました

第3回で募集要項テンプレートに不足があり、具体的なスキルなど曖昧になってしまったので、テンプレートを見直し、改めてインタビューを実施することになりました。

今回はその見直したテンプレートをもとに、改めて開発チームにインタビューしたので、その模様をまとめました。

開発チームへのインタビュー準備

前回同様、テンプレートの改訂部分を開発チームに共有し、入力をお願いしていました。 テンプレート改訂

ただ、今回は開発チームの作業が混んでいたのか、事前に内容は更新されず、インタビュー当日を迎えました。

2回目の開発チームインタビュー!!

改訂した部分の質問から始め、その回答を聞いて、さらに深掘りする形式で進めました。
(インタビュアー:広瀬 [Q.]、インタビュイー:開発チーム [開発])

質問: 現在はどういうプロダクト/サービスを、どういう技術を使って開発しているのか? (Asis)

  • Q. 具体的なプロダクトやサービスの内容を説明してもらってよいでしょうか?
    • 開発 あ、、先に書いとけばよかった。。。うーん、どこから説明しよう
    • Q. ちょっと時間が掛かりそうですね。。インタビュー後に追記してもらってよいですかね?
    • 開発 スイマセン。。そうします
    • (私の気付き)社外にサービス内容を説明する、というのは比較的、エンジニアにとっては関心外になるのかも知れません
  • Q. 具体的に使っている技術はなんですか?
    • 開発 ざっと今のものだと↓です
      • 開発言語:PHP 5.4~7
      • Framework:Laravel 3~5.4
      • database:MySQL 5.6
      • ServerOS:CentOS 6
      • Frontend:Bootstrap 3 / jQuery
      • 開発管理:Git/GitHub/
      • issue管理:Redmine
      • コミュニケーション:Slack
    • Q. では、なぜこれらを使っているのか? って、これはもともと外注先から引き継いで開発しているんでしたね。。端折りましょうか。。
    • 開発 ですね。。
  • (私の気付き)使用技術は必ずしも納得して使っている訳ではないので、深掘るかどうか、判断が必要です
  • (私の気付き)判断基準として、ToBeで挙がった課題が技術寄りであれば、ここは大いに深掘りするとよさそうです

2回目のテンプレート不備。。と改善

判明した問題

将来(ToBe) と 現状(Asis) が揃ったので、候補者に具体的にどのようなスキルが必要で、どう解決していくのか、見えているはずが、、、、全く見えていません!!!! :scream: :scream:

このため、テンプレートに急造で質問を追加しました

質問の追加内容

  • あなたにどのように解決して欲しいのか? (Howto)
    Tobeで挙がった問題・課題に対して、一緒にどのように取り組んでほしいのか

この意図としては、どのような候補者に、どのようなスピート感で課題に取り組むのか質問することで、候補者の最低限必要なスキル、将来どのようなスキルや経験を得られるのか、が見えることを期待しました。

インタビューを再開

急造の質問をもとに、インタビューを再開しました。

質問: あなたにどのように解決して欲しいのか?

  • Q. どんな候補者に?
    • 開発 PHP開発経験1年以上かなぁ。。
    • Q. それはRubyとかJavaではダメなんですかねぇ?*
    • 開発 それでもOKですね。。
    • (ということをやっていると、なぜ、そのスキルになるのかが定義できないことに気付き、途中で質問を変えました)
  • Q. 候補者はどのようなスピードで、何を解決できるようになっているのがよいですか?
    • 開発 遅くても少しずつ1年かけて、一通りできるようになって欲しいですね
    • Q. “一通り” とは、Tobeの課題だと、どんなものになりますかね?
    • 開発 (課題を眺めてみて) そう考えると、Tobeで挙がってない課題がありますね。セールスチームからの要望解決が入ってないです
    • Q. そのセールスの要望解決のことが、一通りになります?
    • 開発 それと、"技術ドリブンのサービス" ですね
    • Q. その2つを1年かけて出来るようになる、というのがゴールですね?
    • 開発 ですね
  • Q. では、どんな候補者に来てもらうと、1年でそこまで到達できますかね?
    • 開発 そう考えると、言語は問わずWebアプリ開発を経験していればよいかな。。インフラ構築経験でもいい気がしています。。
    • Q. インフラ?? ちょっと今までと違うものが出てきましたね。。Webアプリ開発経験でもインフラ構築でも良いとなると、それに共通するものは何と考えてます?
    • 開発 うーん。。要は言われたことだけをやるのではなくて、自分で技術に取り組める、ということが必要ということですね
  • Q. では、技術探究心がある候補者に入社してもらったとして、ゴールまでどんなロードマップを考えられますかね? 例えば、Laravelチュートリアルからはじめる、とか
    • 開発 その辺は候補者のスキルレベルに寄りますね
    • Q. その技術探究心があるという想定の中で、一番下の低いレベルから考えると、どうなります?
    • 開発 となると、まずLaravelの開発環境を作るところから入って、チュートリアルをやって、というところからスタートですね
    • Q. では、その次は?
    • 開発 次は、、それまでのタスク消化状況を見ながら、テストを書く、ドキュメントを書く、というところを徐々にやりながら、機能改修を一緒にやって、と進めていくことになりそうです
  • (私の気付き)テンプレートもこの順番で、ゴール->どんな候補者->ロードマップとすると、良さそう

ということで、ようやく、どんな候補者に、どのようにTobeの問題を解決して欲しいのか、が決まりました!
テンプレートの改善はまたやるとして、次に誰とやるのか、という質問に移ります。

質問: 誰と開発するのか?

  • Q. 外部の人にチームを紹介すると、どんな感じになりますかね?
    • 開発 (悩んでる様子) テックなことを言えば、いいんですかね?
    • Q. というよりは、自己紹介するときに、こんなことが趣味です、とか、好きなキャラとか色々話すと思うんですが、それと同じような感じです
    • 開発 30オーバーのおっさんばっかり、というところかなぁ
    • Q. ふむふむ、どんなおっさん達ですか?
    • 開発 開発は結構、長い間やってますね。あとは、、おっさんだから枯れてる技術とか好きかも。Vimとか秀丸とか。
  • Q. (なぜにエディタ。。。) 開発経験は豊富であると。あとはどんなおっさんなんですかね? そもそも何人とか
    • 開発 そうそう、3人ですね。今回の募集対象となっているサービスの開発者が1人で、他は医療のコメディカル人材の紹介メディアと、アプリの開発をやっているのが2人
  • Q. あざます。では、そのチームで重視していることとか、ポリシーみないなものとか、好きな言葉とかあります?
    • 開発 有給消化率は高いw KPI持ってると言っていいかも知れません。
    • 開発 あとは金を稼ぐ、というところですね
    • Q. ほうほう。。金を稼ぐ、とは?
    • 開発 やったこととか時間でお金が決める、という訳ではなくて、自社のプロダクト、サービスで儲けることで、自分たちの金を稼ぐ、という意識が明確である、ということですね。いわゆる受託や派遣ではない、と
    • 開発 どんな技術を使うのか、というより、どうすればプロダクトやサービスが成長するのか、という観点を大事にしている、ということです
    • Q. なるほど、技術より問題解決、ということですね。
    • 開発 そうですね。とはいえ、問題解決とは別に、新しい技術とかテーマは好きですね。この技術、趣味開発で使ってみました、とか
  • Q. ふむふむ。最近だと、どんなことに興味をもってます?
    • 開発 世間並みですが、AIとかIoTとか。実際、AIはやってみようと計画中ですし、あとRasPiとかで工作は遊びでやってます
    • Q. ふむふむ。。。あとは、何かありそうです?
    • 開発 うーん、もう無いですね。これでいきましょう!
    • Q. 了解です。では、これで進めます! このあと募集要項を実際、私が作るので、それをレビューしてもらう、というフローになるので、お願いしまっす
    • 開発 OKです
  • (私の気付き) 自己紹介が得意なエンジニアはあまりいないので、スムーズに引き出せるように、ちょっと質問を用意したほうが良さそう

開発チームに関する質問で、とにかく悩む場面が多かった印象です。
募集要項テンプレートでは、カジュアルな質問から真面目なものまで複数用意して、そこから選んでもらう、というのがマッチしそうです。

まとめ

  • 見直した募集要項テンプレートをもとに、2回目のインタビューを実施しました
  • 前回と同じく、インタビュー中、具体的な候補者像が出てこない、という事態になってしまったので、急遽、テンプレートにどのように解決してほしいのか、という質問を追加しました
  • ようやく求めているスキルなど具体化できました
  • 開発チームの自己紹介はエンジニアにとって苦手なようなので、質問を多く追加したほうが良さそうです

なお、今回のインタビューのログは アクティビティ にまとまっています。

では、次回はインタビュー結果をもとに、実際、募集要項を作ってみます!
また、余裕があれば、テンプレートの修正にも取り組みます。

来週もお楽しみに!!
Happy Hiring !!