募集要項テンプレートを使って開発チームにインタビューしてみた -2-
これまでのHappy Hiring !!
- 連載第1回では Happy Hiring !! がやろうとしていることをまとめました
- 連載第2回ではエンジニアの応募に繋がる募集要項を考えてみました
- 連載第3回では募集要項テンプレートを使って、開発チームにインタビューしました
第3回で募集要項テンプレートに不足があり、具体的なスキルなど曖昧になってしまったので、テンプレートを見直し、改めてインタビューを実施することになりました。
今回はその見直したテンプレートをもとに、改めて開発チームにインタビューしたので、その模様をまとめました。
開発チームへのインタビュー準備
前回同様、テンプレートの改訂部分を開発チームに共有し、入力をお願いしていました。 テンプレート改訂
ただ、今回は開発チームの作業が混んでいたのか、事前に内容は更新されず、インタビュー当日を迎えました。
2回目の開発チームインタビュー!!
改訂した部分の質問から始め、その回答を聞いて、さらに深掘りする形式で進めました。
(インタビュアー:広瀬 [Q.]、インタビュイー:開発チーム [開発])
質問: 現在はどういうプロダクト/サービスを、どういう技術を使って開発しているのか? (Asis)
- Q. 具体的なプロダクトやサービスの内容を説明してもらってよいでしょうか?
- 開発 あ、、先に書いとけばよかった。。。うーん、どこから説明しよう
- Q. ちょっと時間が掛かりそうですね。。インタビュー後に追記してもらってよいですかね?
- 開発 スイマセン。。そうします
- (私の気付き)社外にサービス内容を説明する、というのは比較的、エンジニアにとっては関心外になるのかも知れません
- Q. 具体的に使っている技術はなんですか?
- (私の気付き)使用技術は必ずしも納得して使っている訳ではないので、深掘るかどうか、判断が必要です
- (私の気付き)判断基準として、ToBeで挙がった課題が技術寄りであれば、ここは大いに深掘りするとよさそうです
2回目のテンプレート不備。。と改善
判明した問題
将来(ToBe) と 現状(Asis) が揃ったので、候補者に具体的にどのようなスキルが必要で、どう解決していくのか、見えているはずが、、、、全く見えていません!!!! :scream: :scream:
このため、テンプレートに急造で質問を追加しました
質問の追加内容
- あなたにどのように解決して欲しいのか? (Howto)
Tobeで挙がった問題・課題に対して、一緒にどのように取り組んでほしいのか
この意図としては、どのような候補者に、どのようなスピート感で課題に取り組むのか質問することで、候補者の最低限必要なスキル、将来どのようなスキルや経験を得られるのか、が見えることを期待しました。
インタビューを再開
急造の質問をもとに、インタビューを再開しました。
質問: あなたにどのように解決して欲しいのか?
- Q. どんな候補者に?
- Q. 候補者はどのようなスピードで、何を解決できるようになっているのがよいですか?
- 開発 遅くても少しずつ1年かけて、一通りできるようになって欲しいですね
- Q. “一通り” とは、Tobeの課題だと、どんなものになりますかね?
- 開発 (課題を眺めてみて) そう考えると、Tobeで挙がってない課題がありますね。セールスチームからの要望解決が入ってないです
- Q. そのセールスの要望解決のことが、一通りになります?
- 開発 それと、"技術ドリブンのサービス" ですね
- Q. その2つを1年かけて出来るようになる、というのがゴールですね?
- 開発 ですね
- Q. では、どんな候補者に来てもらうと、1年でそこまで到達できますかね?
- Q. では、技術探究心がある候補者に入社してもらったとして、ゴールまでどんなロードマップを考えられますかね? 例えば、Laravelチュートリアルからはじめる、とか
- 開発 その辺は候補者のスキルレベルに寄りますね
- Q. その技術探究心があるという想定の中で、一番下の低いレベルから考えると、どうなります?
- 開発 となると、まずLaravelの開発環境を作るところから入って、チュートリアルをやって、というところからスタートですね
- Q. では、その次は?
- 開発 次は、、それまでのタスク消化状況を見ながら、テストを書く、ドキュメントを書く、というところを徐々にやりながら、機能改修を一緒にやって、と進めていくことになりそうです
- (私の気付き)テンプレートもこの順番で、ゴール->どんな候補者->ロードマップとすると、良さそう
ということで、ようやく、どんな候補者に、どのようにTobeの問題を解決して欲しいのか、が決まりました!
テンプレートの改善はまたやるとして、次に誰とやるのか、という質問に移ります。
質問: 誰と開発するのか?
- Q. 外部の人にチームを紹介すると、どんな感じになりますかね?
- Q. (なぜにエディタ。。。) 開発経験は豊富であると。あとはどんなおっさんなんですかね? そもそも何人とか
- 開発 そうそう、3人ですね。今回の募集対象となっているサービスの開発者が1人で、他は医療のコメディカル人材の紹介メディアと、アプリの開発をやっているのが2人
- Q. あざます。では、そのチームで重視していることとか、ポリシーみないなものとか、好きな言葉とかあります?
- 開発 有給消化率は高いw KPI持ってると言っていいかも知れません。
- 開発 あとは金を稼ぐ、というところですね
- Q. ほうほう。。金を稼ぐ、とは?
- 開発 やったこととか時間でお金が決める、という訳ではなくて、自社のプロダクト、サービスで儲けることで、自分たちの金を稼ぐ、という意識が明確である、ということですね。いわゆる受託や派遣ではない、と
- 開発 どんな技術を使うのか、というより、どうすればプロダクトやサービスが成長するのか、という観点を大事にしている、ということです
- Q. なるほど、技術より問題解決、ということですね。
- 開発 そうですね。とはいえ、問題解決とは別に、新しい技術とかテーマは好きですね。この技術、趣味開発で使ってみました、とか
- Q. ふむふむ。最近だと、どんなことに興味をもってます?
- 開発 世間並みですが、AIとかIoTとか。実際、AIはやってみようと計画中ですし、あとRasPiとかで工作は遊びでやってます
- Q. ふむふむ。。。あとは、何かありそうです?
- 開発 うーん、もう無いですね。これでいきましょう!
- Q. 了解です。では、これで進めます! このあと募集要項を実際、私が作るので、それをレビューしてもらう、というフローになるので、お願いしまっす
- 開発 OKです
- (私の気付き) 自己紹介が得意なエンジニアはあまりいないので、スムーズに引き出せるように、ちょっと質問を用意したほうが良さそう
開発チームに関する質問で、とにかく悩む場面が多かった印象です。
募集要項テンプレートでは、カジュアルな質問から真面目なものまで複数用意して、そこから選んでもらう、というのがマッチしそうです。
まとめ
- 見直した募集要項テンプレートをもとに、2回目のインタビューを実施しました
- 前回と同じく、インタビュー中、具体的な候補者像が出てこない、という事態になってしまったので、急遽、テンプレートにどのように解決してほしいのか、という質問を追加しました
- ようやく求めているスキルなど具体化できました
- 開発チームの自己紹介はエンジニアにとって苦手なようなので、質問を多く追加したほうが良さそうです
なお、今回のインタビューのログは アクティビティ にまとまっています。
では、次回はインタビュー結果をもとに、実際、募集要項を作ってみます!
また、余裕があれば、テンプレートの修正にも取り組みます。
来週もお楽しみに!!
Happy Hiring !!